3月22日「処世術」
入社したての頃、私にやたらきつく当たっていた先輩がいた。私は彼女を「ガンタンク」と心の中で呼んでいた。
仕事に対しての情熱は一切なく、仕事中なのにFFやったりなどしていたし、声優の南條愛乃のオタクでずっと「なんちゃんなんちゃん」会社で叫んでいて、本当に気持ち悪かった。
ふとしたきっかけでそいつのTwitterを見つけたんだけど、ずっと「なんちゃん」だった。
たまに仕事の話も出てきた。
「今日は仕事振られなかったから早帰り〜〜」
みたいなツイートを平気でする。仕事振られなかったのはみんなから見放されてるからでそれを喜んでいいの?と私は思っていた。
どうしてこの人はこんなに変にメンタルが強いというかやる気がないんだろう、とずっと思っていた。(なんかチーフと言い合いになって泣いていたのは見たことあるけど)
でもその答えが最近わかった。
結局大方の仕事は本当に認めてもらえない。
一人で何かをやろうが頑張ろうがそれは「大したことがない」のだ。
社会で成し遂げたことのほとんどは認めてもらえず、労われも、それに見合った報酬を得られることもない。
会社や社会で自己実現をしようなんて方が狂ってるのだ。いくら頑張っても一生認められない。認められるのは一部のエリートだけだ。
あの人はそれに気がついたんだな、と思う。
そういえば前の会社で腰をおもいっきり上司に蹴られて辞めた、と言っていた。
その時に気がついたのだ。社会や会社で何をしたところで得られるものなど一切ないと。
私も無理に頑張るのをやめることにした。
報われない努力もしたくない。
結局何したって永遠に何も変わらないから。